FreeBSD 4.10-RELEASEをLibretto100へインストールする

FreeBSD 4.10-RELEASEをLibretto100へインストールしたときのメモです。

方針

SuperDiskを使いフロッピーからFreeBSDのインストールディスクを起動させようとしたが、ブートローダー(?)を読み込んだ瞬間にSuperDiskを認識しなくなるので、うまくインストールできなかった。そこで、BSDBOOTとFreeBSD 4.3-RELEASEのkernelファイルを使ってインストールする。

なお、ここで示す方法はLibretto100の他に、もう一台のパソコンと2.5"inch HDDを外部ハードディスクとして接続するための周辺機器が必要です。

DOSでfdiskとformatの実行

SuperDiskでDOSを起動し、40GB HDDにBSDBOOTとFreeBSD 4.3-RELEASEのkernelをコピーするための領域を確保する。再インストールのことを考え、BSDBOOTとFreeBSD 4.3-RELEASEのkernelを入れておく領域を単独で確保する。また、Libretto100では8GB以上の領域は認識しない、さらにハイバネーション領域を70MBほど無条件に確保されるので、実際には7GBちょいの領域しかfdiskできない。

パーティション サイズ 備考
ad0s1 20MB BSDBOOTとFreeBSD 4.3-RELEASEのkernelを入れる領域
ad0s2 約7GB FreeBSDで使用するため、FreeBSDをインストールするとき領域を開放してしまうが、ハイバネーション領域を確保するときの目安にするため、fdiskで確保できる目一杯を確保しておく

fdiskしたら、リブートしてSuperDiskでDOSを起動し、先ほど確保した20MBの領域をシステムファイルコピー付きのフォーマットを行う。

> format c:/s

formatが終了したらHDDからブートしてみる。正常にブートできたら次へ進む。

:注意:
*HDDからブートできない場合は、アクティブパーティションが設定されていないためです。もう一度、DOSを起動してfdiskを実行し、fdiskのメニューの中からアクティブパーティションの設定を選び設定する。
*または、ブートローダー(?)がおかしくなっているためかもしれないので、fdisk /mbrとコマンド打ってみる。

BSDBOOTとFreeBSD 4.3-RELEASEのkernelをHDDにコピーする

Libretto100からHDDを取り外し外部ハードディスクとして別のパソコンへ接続しBSDBOOTとFreeBSD 4.3-RELEASEのkernelをLibretto100から取り外したHDDへコピーする。

コピーしたらLibretto100へHDDを取り付け直し、ブートする。

FreeBSD 4.10-RELEASEのインストール

FreeBSD 4.3-RELEASEのインストールkernelを使い4.10-RELEASEをインストールする。まず、インストーラーを起動する。

> cd bsdboot
> bsdboot -f kernel.43r

FreeBSDのインストーラーができたら、4.10-RELEASEをインストールするためメニューから「Options」を選択し、その中の「4.3-RELEASE」を「4.10-RELEASE」に変更する。後は通常のインストールと同様であるので、他のページを参考にして欲しい。

パーティションとディスクラベル

パーティションとディスクラベルは次のようにした。

パーティション サイズ 備考
ad0s1 20MB DOS:BSDBOOTとFreeBSD 4.3-RELEASEのインストールkernel
ad0s2 約7GB FreeBSD:/,/usr,swap
–(ad0s3) 80MB ハイバネーション領域
ad0s4 残り FreeBSD:/home,/var/www,/export/share
デバイス サイズ マウントポイント 備考
/dev/ad0s2a 1GB /
swap 130MB swap
/dev/ad0s2e 残り /usr
/dev/ad0s4e 6GB /home
/dev/ad0s4f 3GB /var/www Webスペース
/dev/ad0s4g 残り /export/share sambaファイルサーバー領域
/dev/ad0s1 20MB /dos DOS領域